日弁連交通事故相談センター神奈川県支部について

支部長からのご挨拶

皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
公益財団法人日弁連交通事故相談センター神奈川県支部支部長の狩倉博之です。

当支部では、交通事故被害者の救済を目的として、昭和43年より、無料法律相談と示談あっせんの事業を行ってきております。

無料法律相談においては、県下9か所の相談場所において、交通事故被害者を対象に、民事上の損害賠償請求に関する法律相談を広く実施しており、年間の相談件数は約1025件(令和2年度)に達しています。また、平成22年からは、神奈川県弁護士会本部会館内において、高次脳機能障害の専門相談を実施し、研修を受講した弁護士が相談を担当しております。示談あっせんの事業においては、交通事故による損害賠償請求事件に精通した弁護士が、交通事故被害者の申込を受けて、加害者加入の損害保険会社等との間での示談の成立をあっせんしており、裁判所での手続によらない迅速な紛争解決に努めています。申込のあった件数のうち、約80.5%(令和2年度)が示談成立にいたっており、高い割合での解決を実現しています。

各種事業の運営にあたっては、支部内に委員会を設置し、同委員会が運営に関する事項を検討・決定し、神奈川県弁護士会のご支援・ご協力を得て、事務の処理にあたっております。無料法律相談及び示談あっせんは同弁護士会の会員にご担当いただき、同弁護士会会員有志により構成されている交通事故損害賠償研究会と連携し、質の高い法的サービスの提供に努めております。

交通事故の件数及び死者数は減少傾向にあり、それ自体は大変に喜ばしいことでありますが、重度の後遺障害が残存し、高度の介護を要する場合があるなど、交通事故被害者の被害・負担が軽くなったわけではありません。当支部といたしましては、交通事故被害者の適正かつ迅速な被害回復の実現のため、事業の充実により一層努めてまいる所存です。

当支部の事業・活動に対し引き続きのご理解とご支援をいただき、当支部の事業をご活用いただけることを心から願っております。

令和3年12月1日

公益財団法人日弁連交通事故相談センター
神奈川県支部 支部長 狩倉 博之

日弁連交通事故相談センター
神奈川支部について

公益財団法人日弁連交通事故センターは日本弁護士連合会(日弁連)が基本的人権の擁護と社会的正義の実現を図るため、昭和42年運輸大臣(当時)の許可を得て設立した財団法人です。

センターの運営は弁護士が行い,自動車事故に関する損害賠償問題の適正かつ迅速な処理を促進し、公共の福祉の増進に寄与することを目的として、全国で、相談、示談斡旋及び審査を行っております。

同センターは、国からの補助金、日弁連、弁護士会、弁護士などからの寄付金で運営されています。

センターの活動について

交通事故の無料相談を9カ所(①関内相談所、②相模原相談所、③川崎相談所、④小田原相談所、⑤横須賀相談所、⑥座間相談所、⑦相模大野相談所、⑧橋本相談所、⑨横浜駅西口相談所)でおこなっております。また、高次脳機能障害相談も関内相談所で実施しております。

交通事故の示談あっせんも関内相談所で実施しております。示談あっせんとは、損害賠償の交渉で、相手方と話し合いがつかないときに、当センターの弁護士が間に入り、公平・中立な立場で示談が成立するようにお手伝いいたします。

その他、弁護士に対する研修を企画・実施し、交通事故に関する研鑽に努めております。